テーマ:本の感想

思い出エッセイ〔435〕猫と本の雑記帳3「『フランシス子へ』感想」

 『フランシス子へ―忘れがたき最愛の猫』(吉本隆明、講談社刊)。この本の広告を目にして、吉本隆明氏が猫好き、フランシス子という愛猫の死を悼んで書いた本らしい・・・そうと知って、すぐ読みたいと思いました。ところが、注文したら、一時的な品切れ、もしかすると注文キャンセルになるかも知れないとあり、ドキドキしましたが、無事送られて来ました。 …
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本の雑記帳32「『チロ愛死』感想」思い出エッセイ〔373〕

 『チロ愛死』(荒木経惟、河出書房新社刊)。この本の存在を知って、是非読みたいと思ったのですが、実際手にするまでには何ヶ月かかかりました。大震災のことを思うと、猫の死を取り上げることに多少の躊躇もあったことは事実です。そろそろいいのではなどと思ったわけではありませんが、求めることを決め、目を通して、この本は忘れられない一冊となりました。…
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本の雑記帳31「『懐かしの吉祥寺』感想+思い出したことなど」思い出エッセイ〔369〕

 『懐かしの吉祥寺 昭和29・40年』(写真:土屋恂、編:安田知代、ぶんしん出版)。昭和29年と40年の、吉祥寺の写真に当時の新聞写真・記事などを付し、解説もつけた、文字通りセピア色の吉祥寺写真集です。 書店と言うより本屋さんと呼んだ方が似合うお店で雑誌を求めた時、狭いレジのカウンターに本書が置いてありました。タイトルに惹かれて、…
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本の雑記帳30「『東京ねこ街案内』『東京みちくさ猫散歩』」思い出エッセイ〔360〕

 『東京ねこ街案内』(文・写真:一色千里、発行・発売:TOKIMEKIパブリッシング・角川グループパブリッシング)、『東京みちくさ猫散歩』(画・文:一志敦子、発行:日本出版社)の二冊の紹介です。東京の猫と色々についての、趣の全く異なった猫本です。 まず「ねこ街案内」から。手にとってパラパラ繰ると、非常にカラフルという印象です。 …
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本の雑記帳29「猫の本2冊『ユリイカ』『ハコネコ』」思い出エッセイ〔355〕

 猫の本を数冊買ってしまいました。猫関係の本愛読者と思われているらしく、十数冊の猫の本広告を見ている中に誘惑に負けてしまったというところです。 個人的に懐かしい作家の文庫本2冊は表紙が猫というだけで注文してしまい、1冊は推理小説、もう1冊は‘大人の童話’と書いてある。童話は長く読んでいないけど・・・ とにかく普通の猫本は自分…
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本の雑記帳28「『吾輩は看板猫である』感想」思い出エッセイ〔339〕

 大災害に気持ちが張り付いたままの毎日、突然、久しぶりに?猫達に惹きつけられました。朝TVをつけたら、何とも魅力的な猫達がずらっと並んだ写真が目に入りました。看板猫の写真集を紹介していたようで、内容については聞き逃しましたが、これ見たい、そう思ってすぐ注文しました。 『吾輩は看板猫である』(梅津有希子、文芸春秋刊)。 「たま駅長…
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本の雑記帳27「『点と線』-テレビ・ドラマとの比較感想」思い出エッセイ〔335〕

 松本清張『点と線』(新潮社文庫)について、既読を前提として、核心的な部分に触れています。ご留意ください。(続けて数行書いたところで‘大地震’が起きました。一旦書き続ける気が失せたものを甦らせるのは難しいことですが・・・) テレビ・ドラマはあまり見ない方です。嫌いなのではなく、きちんと見る時間がとれない(そんなに忙しいわけでもない…
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本の雑記帳26「『近衛家 七つの謎』:思い出したことなど1」思い出エッセイ〔311〕

『近衛家 七つの謎-誰も語らなかった昭和史-』(工藤美代子著、PHP研究所刊)。「上海、東京、モスクワ・・・大都会の中枢に仕掛けられた国際的な謀略のわな―昭和史を運命づけた重要事件に新資料を駆使して挑む著者渾身のノンフィクション」「近衛文麿、文隆父子を死に追いやった「昭和史の謎」とは」本の帯の紹介文です。 ソ連のスパイ、リヒャルト…
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本の雑記帳25「『悪人』感想―映画との比較―」思い出エッセイ〔306〕

 『悪人』(吉田修一作、朝日新聞社刊)。同名映画の原作です。映画との比較に重点を置いて読んでみました(映画感想については、拙ブログ〔304〕をご参照ください)。 所謂ネタバレです。映画及び原作をまだご覧になっていない方はご注意ください。 (過去の新聞小説で、多くの人に既に読まれているだろうということも考えに入れて、ここは書かない…
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本の雑記帳24「『マリアビートル』感想」思い出エッセイ〔302〕

 『マリアビートル』(伊坂幸太郎作、角川書店刊)。著者3年ぶりの書き下ろし長編ということです。 例によって?本の帯から最も簡潔な梗概を紹介します。 “元殺し屋の「木村」は、幼い息子に重傷を負わせた相手に復讐するため、東京発盛岡行きの東北新幹線<はやて>に乗り込む。狡猾な中学生「王子」。腕利きの二人組「蜜柑」&「檸檬」、ツキの…
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本の雑記帳23「『床下の小人たち』と【借りぐらしのアリエッティ】」思い出エッセイ〔292〕

 映画【借りぐらしのアリエッティ】をみて、原作を読んでみたくなりました。 『床下の小人たち』(メアリー・ノートン作、林容吉訳、岩波書店刊)。 「アリエッティ」をみるまで、この原作もメアリー・ノートンという作家のことも知らなかったので、簡単に紹介しておきます。 メアリー・ノートンは、1903年英国生まれ。児童文学作家。第二次…
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本の雑記帳22「『永遠のゼロ』感想」思い出エッセイ〔289〕

百田尚樹作『永遠のゼロ』太田出版刊。TVで若い人の間でベストセラーになっている本、特攻隊員、戦闘機の零戦が主役と紹介されていて、ふと読んでみる気になりました。 結構厚い本で、活字のポイントがギリギリの大きさ(私には)だったので、アラーと思いましたが、スラスラと読めてしまいました。読みやすいというのが第一印象です。 表の帯に、…
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食の雑記帳21「食べもの事情(7)戦中・戦後の食」思い出エッセイ〔270〕

 前回(〔269〕)、的場浩司さんのスイーツ好きの話から始めたのに、脱線、あらぬ方向へ行ってしまって、「スイーツ」で検索・アクセスして下さった方は何これと思われたことでしょう。最初に的場さんの著書の簡単な紹介を付したいと思います。 『的場スイーツ-本気の113品』(的場浩司著、ワニブックス刊)。超定番のシュークリームから始めて、名…
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本の雑記帳21「『重力ピエロ』感想―映画との比較」思い出エッセイ〔261〕

 かなりのネタバレです。映画【重力ピエロ】または同名の原作をこれからご覧になる予定の方は、続きをお読みにならないで下さい(などと書くと、どなたにも読んで頂けなくなるかも知れないので、気になさらない方はお目をお通し頂ければ幸いです) 『重力ピエロ』(伊坂幸太郎作、新潮社刊)。同タイトルの映画の原作です(映画については、拙ログ〔188…
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映画雑記帳98「映画:気儘に、思い出すままに6」思い出エッセイ〔259〕

 [映画【断崖】と原作のことなど]   完全ネタバレです。これから映画【断崖】のDVDを見たり、原作を読みたいと思っている方は続きをお読みにならないで下さい。今回は映画感想ではなく気楽なオシャベリです。 旧い名作【断崖】は、1941年制作1947年2月日本公開、とnetに複数の記述があります。 私がまだ東京の小学生の頃で、当時は…
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本の雑記帳20「『廃墟に乞う』感想」思い出エッセイ〔251〕

佐々木譲作『廃墟に乞う』文芸春秋社刊。直木賞受賞作。短編が6篇、何れも休職中の北海道警察本部捜査一課 仙道孝司刑事が主人公の‘連作’ということです。 長編と思って読み出し、最初の1篇を半ば過ぎまで読んで、短編と気付きました。 前座扱いするわけではありませんが、最初の『オージー好みの村』が鮮やかなイメージが浮かぶ作品なので、簡単…
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愛猫雑記帳8「ポロンの死と猫の写真集」思い出エッセイ〔239〕

 猫の写真集をドカ食いならぬドカ買いをしてしまいました。5冊です。 『きょうも、いいネコに出会えた』、『旅行けば猫』、『ニッポンの猫』以上何れも岩合光明。『STREET CATS~のらねこ 写真集~』中川こうじ、『野良猫』山内道雄。 急行便でもないのに、昨日の午後三時近くに頼んで、今朝八時前に配達されたのにはびっくりしました。 …
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本の雑記帳19「『真珠湾攻撃総隊長淵田美津雄自叙伝』感想1」思い出エッセイ〔234〕

 淵田美津雄著、中田整一編/解説『真珠湾攻撃淵田美津雄自叙伝』講談社刊。当ブログの副題として、-NHKスペシャル:「真珠湾の謎-悲劇の特殊潜航艇-」に関連して- を付します。とりあえず本書、第二部「トラトラトラ」(71頁~153頁)を主として、大まかにポイントを書き出す形で紹介します。 淵田美津雄元海軍大佐(開戦時中佐)は、太平洋…
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本の雑記帳18「『新参者』感じたことなど」思い出エッセイ〔233〕

 東野圭吾『新参者』講談社刊。新聞の広告を見て、衝動買い。一気に読んでしまいましたが。 日本橋・人形町辺りが主な舞台のようです。甘酒横丁などという実在の通りも出て来て、大体ああいう感じの所を思い浮かべたらいいということだと思いますが、「小伝馬町で何かあったみたいだな」・・・「事件かな」などというやり取りに何となく実感が持てない。 …
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本の雑記帳17「『終の住処』読後雑感」思い出エッセイ〔206〕

 芥川賞受賞作品、『終の住処』(磯崎憲一郎作)を読んでみました。雑誌、『文芸春秋』(文芸春秋社)九月号所載です。 近くのコンビニに、雑誌が一冊だけ残っていました。立ち読み不問のコンビニのこと、散々読まれたらしく、読み古しという感じで、ボワーッと膨らんで、後ろ表紙は折れ、背表紙の一部が剥がれている有様で、さすがに手に取るのも躊躇いま…
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本の雑記帳16「『朗読者』感想-映画【愛を読む人】との比較-」思い出エッセイ〔200〕

 『朗読者』は、ドイツ映画【愛を読む人】の原作です。映画との比較ということに重点を置いて読んでみました。 『朗読者』(ベルンハルト・シュリンク作、松永美穂訳、新潮文庫)。 映画を観て、原作を読みたくなったということは、初めてだと思います。 映画は優れた作品でしたが、観終わった後、素朴な疑問もあり、15歳の少年と36歳の女性…
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本の雑記帳15「湊かなえ『贖罪』感想など」思い出エッセイ〔195〕

 問題作(と言っていいと思いますが)『告白』に続く、湊かなえの第二作です。読後感想メインではなく、この本を読んで感じたこと、連想したこと、他の、言わば、雑感です。 湊かなえ作『贖罪』(東京創元社刊)。 前作『告白』は、衝撃的と言っていい作品で、好き嫌いが分かれると思いますし、後味がいいとは言えない内容でしたが、この作者の第二作と…
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本の雑記帳16「『ターシャ・テューダー 最後の言葉』+『NHK喜びは創りだすもの』感想」〔192〕

 昨年、2008年6月18日に92歳で亡くなった、絵本作家、挿絵画家、ガーデナーの、ターシャ・テューダー。その言葉と、ガーデンの写真の本とDVDです。  『ターシャ・テューダー 最後の言葉』(ターシャ・テューダー、写真:リチャード・ブラウン、白泉社刊)。 『喜びは創りだすもの』(写真集1、DVD1、共同制作:NHKエンタープライ…
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本の雑記帳15「『うちのまる』感想」思い出エッセイ〔154〕

 養老孟司先生のお宅の飼い猫、‘まる’の写真集です。この頃、癒されるという言葉をあまり使いたくない気分なのですが、‘まる’の基本的ポーズ、足を投げ出して座る姿を見ていると、トンガッテいる気分も休まること確実です。 『うちのまる』ソニー・マガジンズ社刊。著者は「有限会社養老研究所」とあり、養老孟司氏とお嬢さんの養老暁花さん、それと研…
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本の雑記帳14「『告白』感想」思い出エッセイ〔149〕

 湊かなえ作『告白』双葉社刊。このありふれた書名も湊かなえという著者も、ほんのここ数日、新聞で初めて知った、というか目にしました。何かピンとくるものがあって、読んでみました。当たりでした。 今年の8月10日が初版で、私が手にしているのは、11月26日、第11刷です。 優れているものは、埋もれることなく、タイミングよく紹介されて、…
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本の雑記帳13「東野圭吾『聖女の救済』感想」思い出エッセイ〔143〕

 東野圭吾作『聖女の救済』文芸春秋社刊。あの、映画「容疑者Xの献身」の原作者の最新作です。この頃読書欲がトミに衰えている私としてはめずらしく、一気に読んでしまいました。A社のお薦めで、特にミステリーでは、あまり見たことがない、☆五つの評価であることが、読んでみる気になった第一の理由です。 第二に、映画「容疑者Xの献身」を面白く観た…
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本の雑記帳12「『さよなら渓谷』感想」思い出エッセイ〔130〕

 吉田修一『さよなら渓谷』新潮社。“傑作『悪人』の著者が再び放つ問題作!”、本書のキャッチ・コピーです。私は、この不思議なタイトルに惹かれました。‘渓谷’という言葉の持つ、明るさもあるのに、奥行きが深いイメージと、‘さよなら’という軽い言葉。なかなかのタイトルです。本の表紙には、本当に、渓谷の写真が使われていました。光が射し込んでいるけ…
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本の雑記帳11「ジョー・オダネル『トランクの中の日本』感想」思い出エッセイ〔112〕

 写真:ジョー・オダネル、聞き書き:ジェニファー・オルドリッチ『トランクの中の日本-米従軍カメラマンの非公式記録-』(原題:“Japan 1945,Images from the Trunk”)小学館刊行。私個人にとって、ジョー・オダネル氏とは、最も忘れがたい、印象的な、仮に、‘弟を背負う少年’〔70〕と名づけた、一枚の写真の撮影者であ…
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本の雑記帳10「『アーロン収容所』再読」思い出エッセイ〔108〕

 会田雄次著『アーロン収容所』中公新書。「イギリスの女兵士は、なぜ日本軍兵士の前で全裸で平然としていられるのか。英軍は、なぜ家畜同様の食物を捕虜に与えて平然としていられるのか。ビルマ英軍収容所に強制労働の日々を送った歴史家の鋭利な筆はたえず読者を驚かせ、微苦笑させつつ、西欧という怪物の正体を暴露してゆく。激しい怒りとユーモアの結合がここ…
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本の雑記帳9「海堂尊『死因不明社会』感想」思い出エッセイ〔104〕

 海堂尊『死因不明社会-Aiが拓く新しい医療-』講談社、ブルーバックス。実は小説と思って、買ってしまいました。☆4つ半。これは、また読み応えのあるメディカル・ミステリーが読めると思ったのですが・・・‘Ai’とは、Autopthy Imagig、「死体(死亡時)画像診断」のことだそうです。Aiの普及を訴えるべく、お馴染み厚労省官僚の白鳥圭…
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