映画雑記帳98「映画:気儘に、思い出すままに6」思い出エッセイ〔259〕

 [映画【断崖】と原作のことなど]   完全ネタバレです。これから映画【断崖】のDVDを見たり、原作を読みたいと思っている方は続きをお読みにならないで下さい。今回は映画感想ではなく気楽なオシャベリです。

旧い名作【断崖】は、1941年制作1947年2月日本公開、とnetに複数の記述があります。
私がまだ東京の小学生の頃で、当時は見ていません。
中学二年の終わりに関西に越してから、みていることになり、いつ見たか思い出そうとしているのですが、中学ではない、高校か大学の時二本立てでみたのではと思います。
ケイリー・グラントが現役で活躍していた頃であることは確かです。

この一文を書く前に覚えていたことは、ヒッチコック作品、主演ケイリー・グラント、それと映画のごく大ざっぱなプロット、エンディングはこうではなかったかということ位です。

主人公が運転する猛スピードの車が、不安げな表情の女性を乗せて断崖に続く道を走っている、それが私の記憶にある「ラスト」です。
‘その先には断崖が待っている’という記述を目にしたこともあります。

映画としてよくできていたと思うのですが、私の頭から離れなかったことはケイリー・グラント演じる男性の虚言癖と怖さです。
ハンサムで愛想がよくて、モテる。しかし深く付き合うと、何かおかしい、事実彼がらみの事件も起きる、追求すると、まさか僕がそんなことをするわけがないだろう、と軽くいなしたり、怒ってみせたりしながら、相変わらず明るく振舞っている。
よかったと安心したのも束の間、また疑念が湧き起こる・・・

人生を長くやっていると、二人か三人、或いはもっと出会うタイプと思えます。
浮気を隠す夫はそんなものと言ってしまえば、それまでですが、そうチャカさないで、根源的な怖さを持っている人間と言ったらいいでしょうか。

妻の視点から語られるので、主人公は妻ということにもなり、正統派美人の女優は誰だったか思い出せず、調べてみるとジョーン・フォンテインでした。
中年以上の方は記憶されていると思います。【風と共に去りぬ】でメラニー役を演じたオリヴィア・デ・ハビランドの実妹です。
オリヴィアは、ロバート・ミッチャムと共演した【見知らぬ人でなく】の耐える妻の演技も印象に残っています。【女相続人】もよかったと思いますが。
ジョーンとは全然似ていませんが、姉妹仲もよくなかったとか。
姉妹二人がアカデミー賞で主演女優賞を争い、ジョーンがこの【断崖】で賞を獲得。オリヴィアは後に同賞を得て、ジョーンが差しのべた祝福の手を拒否したと言われます。

二人とも東京生まれで、父は東京帝国大学教授。両親の離婚によりオリヴィアは子供の時に帰国したが、ジョーンは再び来日して、アメリカン・スクール、聖心女学院に通ったそうです(『外国映画女優名鑑』(共同通信社)、Wikipedia他)。

どうしても【断崖】を見てみたい、映画そのものよりケイリー・グラントがどんな人間を演じていたか確かめたい、でもそのためにヴィデオ・DVDを借りることを再開するのはちょっと・・・DVDを売っているか探し始めました。
ありました。中古も。えっ、新品が425円、しかも送料無料。バスの往復と同じ。自由にコピーが作れるということなのでしょうか。何か悪いような気もしました。でも翌日ちゃんと配達されて来ました。

今回は原作も読んで、比較したいと思っていました。
netでは新品を見つけられず、古本は340円という送料がネックです。書店を探せばあったかも知れませんが、その余裕はないので、結局古本を注文しました。

映画の方から紹介します。結末も書きます。

―【断崖】(ケイリー・グラント、ジョーン・フォンティン、監督:ヒッチコック)。原題は“Suspicion”(疑惑)。
リナ(ジョーン・フォンティン)はロンドンから故郷に汽車で帰る途中。
教師をしているが、父は元将軍、不自由のない暮らしをしている。

個室で眼鏡をかけて本を読んでいるところに、トンネルの暗闇に紛れて男が入って来る。
隣席の男の煙草の煙が我慢できないと言って、そのまま座っている。
検札の車掌に差額料金を要求され、持ち合わせがないと言い、リナに小銭を貸してくれないかと頼む。切手を見つけて、これでいいと勝手に取り、渋面の車掌に渡す。

最初から無視の姿勢をとっているリナだが、拡げた地方紙に目の前の男が女性の取り巻きといる写真がのっている。ある種の名士らしい。

故郷に戻って、汽車の中の男、ジョニー・エイガース(ケイリー・グラント)はパーティーで女性に囲まれている。
暴れ馬を巧みに乗りこなす女性が汽車で会ったリナだった。眼鏡をとって、見違えるほど美しい。ジョニーは関心を持つ。

取り巻きの女性達とリナの家に押しかけ、強引に紹介させる。
教会にも一緒に行き、リナを外に連れ出し、キスを迫って、手厳しく拒絶される。
家に戻ろうとした時、両親が、リナは結婚は無理だろう、オールド・ミス(ハイ・ミス)でもやむを得ないと話しているのが聞こえる。衝動的に自分からジョニーにキスをするリナ。
父親はジョニーのことをカードでイカサマをやってクラブを追い出された、女性のことでもトラブルを起こしている、と相手にしない。

しかしリナはジョニーに夢中になってしまい、自分からデートやダンス・パーティーに誘ったりするが、無視される。
ダンス・パーティー当日、具合が悪いから行かないと母に言う。そこへジョニーから出席すると返事が来る。大喜びのリナ。「胸元はキッチリしめて」というジョニーの言葉に大きく胸が開いたドレスを選ぶ。
時間になってもジョニーは現れない。あくまで焦らせて、やって来るジョニー。

パーティーを抜け出して、二人はドライブに出る。
車の中のキスをリナは喜んで受ける。
「拒まれなかったのは君が初めて」とジョニーは嘯く。
今まで何人と聞かれて、数え始め、73人まで数えて、後は忘れたと言う。
(ここでこんな男と思わないのが不思議なくらいですが)

リナは両親に置き手紙をして、駆け落ち同然にジョニーと結婚する。
ヨーロッパの各地を巡る贅沢な新婚旅行。用意した新居も大きな邸でメイドつきである。

しかし友人から、新婚旅行費用の請求が来て、ジョニーが一文無しであることが分かる。リナの両親に用立ててもらえないだろうかとまで口にする。
不景気の真っ只中で、マトモな仕事などない、肉体労働をする気などサラサラない、と言う。
両親から結婚を許すと電話があり、喜ぶリナと代わって、仕事をちゃんとしているなどペラペラ嘘をつく。

「よく考えて返事を下さい」と書かれた、従兄からの、上の方が切れた手紙を、仕事の誘いと見せ、信用させる。
両親からの贈り物、骨董的な価値のある二脚の椅子がすぐに見えなくなる。
ジョニーの親友のピーキーがやって来て、仕事をしているはずの日にレース場でジョニーに会ったと言う。

リナが椅子がなくなったことを彼に言うと、売り飛ばしたんだ、レースの借金を返すためだとピーキーは事もなげに言う。瞬時にとんでもない嘘をつく人間なんだとも言う。
そこに帰宅したジョニーは、従兄の友人に売ったと言い、それならば小切手を見せろとピーキーは食い下がる。

一旦はジョニーのことを悪く言うとピーキーに怒ったリナだが、骨董店に椅子が売られているのを見る。
山のようなプレゼントを買って帰宅したジョニー、椅子も買い戻したが、それもレースに勝った金だった。

もう賭け事はしないと約束する。
ブランデーを飲んだピーキーが発作を起こす。ジョニーは冷たい表情で見下ろす。

真面目に仕事をしていると思っていたが、知人の女性に競馬場で会ったと告げられる。
リナは雇い主の従兄を訪れる。そこで、ジョニーが会社の金を持ち逃げしたことを知らされる。上半分が切れた手紙は、そのことについて書かれたものだった。
告訴はしないが、金は返してもらうと従兄は言う。

別れる決心をしたところに父の死の知らせが届く。
父の遺言でリナは姪より少ない額のお金と肖像画しかもらえなかった。

リナが従兄の会社に行き、自分が仕事をしていないことがバレタことを知っても、クビの理由を聞いたかと探りを入れ、聞かなかったとリナが答えると、また適当な嘘をつく。
次にジョニーは、ピンキーに3万ポンドの資金を出させて、周囲の風景が素晴らしい断崖を観光向けに開発すると言い出す。

そして間もなく不動産会社の設立は止めたとジョニーは告げる。
リナにはジョニーがピーキーを殺そうとしているとしか思えない。
二人が外出したと聞き、断崖から突き落とされるピーキーの姿が思い浮かび、現場に駆けつける。
断崖に立つ二人を見つけて、喜んだリナはジョニーに抱きつく。

しかしピーキーは、危うく死ぬところだった、と言う。
石灰質で脆い断崖に向かって、車のブレーキが利かないままバックし始めた。
一呼吸置いて、ジョニーが命がけで救ってくれたとつけ加えた。

ピーキーをロンドンまで送るとジョニーが出かけた留守に警察の人間がリナを訪れる。
ピーキーの死を伝えるパリの新聞を見せる。
彼はブランデーを一気に飲み干して、発作を起こして死んだのだが、英国人と一緒で、彼がブランデーの壜を大ビンに替えたと言う。

リナは、推理小説作家の知人から、ピーキー事件とそっくりな殺人事件を扱った本をジョニーに貸したと聞く。その本はジョニーの書棚にあった。
本の中に保険会社からの手紙が挟まっており、返済方法を変えることについての返事の催促だった。

ジョニーが風呂に入った隙に、新たに来た保険会社の手紙を見ると、妻の死亡時に支払われる金を返済に充てるという文面が目に入る。
ジョニーは推理作家に、人が死んでも痕跡が残らない毒薬があるかしきりに聞いていた。
これ以上耐えられなくなったリナは実家に戻ろうと家を飛び出す。

ジョニーが車で送ると言う。断崖沿いの道を猛スピードで車を走らせる。
リナの側のドアが開き、ジョニーが覆い被さって来る―

この後、車はUターンし、リナは疑いが晴れて、元の鞘に納まるつもりである。
その二三の理由までバカ正直に書くのもどうかと思い、書かずに置きますが。
ミステリーのプロットをこれだけ書いてしまったのは初めてです。

まず、私の記憶の中では‘Uターン’のシーンは完全に消えていました。
猛スピードで走る車は断崖沿いと言うより、その先に断崖があるというイメージを持っていたようにも思います。

それに対して、実際は、一見(二見も?)ハッピー・エンドの印象です。
もしこのUターンのシーンだけを覚えていたら、色々と怖い思いをさせられたけど、疑いは氷解したという「記憶」が出来上がっていたかも知れません。

しかしこうして映画を通して見返せば、Uターンは元通りの生活に逆戻りを表すに過ぎず、家に戻る前にでも再び疑惑が湧いて来ると容易に想像できます。
記憶というものの曖昧性も思い知らされました。

原題の“Suspicion”(疑惑)に対して、「断崖」は思い切った意訳ですが、記憶に断崖を強く印象づけ、断崖をコアとして記憶が形成される観もあります。

ケイリー・グラントの演じるジョニー、もう少し微妙な心理を言葉や表情で表わすのだったかと思っていたら、案外真っ赤なウソの類いが多いのも予想外でした。
虚言癖、嘘で固めた性格と生活と片付けてしまうほど単純でもないのですが、リナとの間にもう少し心理戦と呼んでもいい場面が展開されるかと思っていたら、単純な嘘も多い。

「瞬時にとんでもない嘘をつく人間」と親友ピーキーに見破られ、それでもそのピーキーは最後までジョニーと友人として付き合う。恐らく、殺されるかも知れないという予感も抱きながら。次々に嘘をつかれても動じない。こういうの、度量が広いって言うのか、ジョニーに魅入られた人生と諦めているのか・・・

二枚目俳優としてトップと言ってもいい座を得ていた、ケイリー・グラントですが、そのイメージをガラッと変えて、もう少し繊細な演技だったらと思ったり、常に女性に取り囲まれ、どんな女性も自分に惹かれる、必ず落ちる(古い上に品のない言葉ですが)と自信を持っている役どころを棄てる気はなく、ちょっとした嘘など、どうということもない、というスタイルを通した、つまり女に対する俺の嘘は許されるんだ、というようなコンセプトがあったのかも知れないと思ったり。
レースで負けたノミやの借金は必ず返すし、使い込んだお金も何とか返そうと算段するわけです。

眼鏡をかけたリナには殆ど関心を持たず、眼鏡をとって、乗馬に興じている姿に惹かれるところなど、完全に昔の映画のパターンですね。
今や、ペ・ヨンジュンは眼鏡をかけている方が断然カッコいいとされているように、眼鏡の女性の魅力も語られるようになりましたが、昔は眼鏡を外して、「君って(案外)美人なんだね」と言うのは定番のシーンでした。

根っからの嘘つき、虚言だけで生きている人間、それも正直者?には見分けにくい巧妙な嘘を作り上げる人間の、ダマシぶりが分かるかと思ったのですが、リナはこれでもかと嘘をつかれても、新たなちょっとした希望的観測に縋っているという辺りが私の感想です。


この映画の原作は、フランシス・アイルズの“Before the fact ”。邦訳は『レディに捧げる殺人物語』(創元推理文庫)といささかダサいタイトルです。
(本が手元に来る前で、‘ダサい’などとダサい言葉を使ってしまいましたが、これが原題に忠実な訳だったんですね。反省してます)

直訳した『犯罪以前』という訳本も出版されたことがあるようですが、探し当てられませんでした。

この原タイトルの直訳?「犯罪以前」という訳語は結構目にしましたが、ちょっと意味不明ですね。犯罪以前の行為(つまり犯罪とは言えない行為、これもちょっとヘンな言い方ですけど)とか、そんな言い方はできそうですが、これは原語に対する一種の日本語の一人歩きで、そうするとこの小説の内容を犯罪以前と位置づけることになってしまいます。

「犯罪前」という述語があるようです。例えば、‘an accessory before the fact’(犯罪前共犯)というような使い方をするようですが、刑法まで調べるつもりはないので、指摘するに留めます。『~殺人物語』の方が正確な感じがします。

やっと本が来ました。送料340円に迷った上にメール便だったので、数日遅れて、ブログも遅れました。


『レディに捧げる殺人物語』(フランシス・アイルズ作、鮎川信夫訳、創元推理文庫)。
まず上にも書いたように、原題は“A MURDER STORY FOR LADIES(Before the Fact)”で、邦題は忠実な訳でありました。

まず驚かされるのが、冒頭の一文です。

“世の中には殺人者を生む女もあれば、殺人者とベッドを共にする女もある。そしてまた、殺人者と結婚する女もある。リナ・アスガースは、八年近くも夫と暮らしてから、やっと自分が殺人者と結婚したことをさとった”
(‘エイガース’をアスガースと表記しています)

この、鉄槌をガンと打ち落とされたような一文が、この小説のテーマであり、コンセプトでもあるのです。
映画【断崖】は‘Suspicion’(疑惑)がタイトル、テーマであるのに対して、明確な一線が引かれています。
1932年の作品、遙か昔のことなのに、古いという感じがしないのは、人間の性(さが)は時を経ても変わらないということでしょうか。

ジョニー・エイガーズは、映画のような、派手で厚かましい登場の仕方はしません。
地方の名士の集まりできちんと?紹介されます。
リナが縁遠いと両親が思っているのは同じですが、オールド・ミスと諦められて、衝動的に、知り合ったばかりのジョニーにキスをするのではなく、リナの方が好意を持ち、映画ほどではないけど、ジョニーは適当にリナをあしらいながらも、二人は婚約に漕ぎつけます。

リナの父親がジョニーをイカサマ師扱いするところは同じですが、リナは、‘ジョニーのように経験ゆたかで、機知に富み、ハンサムで、教養のある、およそ男として持つべきものをすべて持っている男を魅惑することができたなどとは、とても信じられない’とそこまでのぼせています。ジョニーの困った性癖にはカケラも気づいていません。

この言わば一種の片思いぶりについての描写が延々と続きます。
しかし両親は、ジョニーの狙いがリナが将来得るであろう遺産にあるという考えを変えず、修道院に入った方がいいのではとまで口にする。
しかし‘リナは狂ったように彼を愛慕していて’、‘ほかの女に彼をわたしゃしないから、絶対にわたすもんですか!’と大声でわめいて、泣き出す。

狂おしいほどの思い、なんていう古い言葉がありますが、映画では、リナのジョニーに対する思いはあっさり描かれている、寧ろジョニーの方の強引さ、手練手管が目立つのに対して、原作はリナのジョニーに対する激しい思いをこれでもかと描いています。
映画の真の結末は観る者の想像に任されていますが、原作は鮮烈な結末が待っています。と言って、1%の疑いは残るのですが。

実はあくまで映画を中心にして、原作と比べるという趣旨で書いていて、原作の結末もバッチリ書いてしまう予定だったのですが、それでは原作に申しわけない気がしてきて、結末は勿論、そこに至る経過もボカすことに、方針変更いたしました。

リナはめでたくジョニーと結婚する。
そして新婚旅行中からリナは、ジョニーがレストランの支払いをごまかすのを見る。
勘違いと思い、注意してもジョニーは気づかない方が悪いとケロッとしている。

新婚旅行の費用を友人に借りたことも分かる。新居の費用も同じく。
映画と同じエピソードが続く。
邸内で招待客の大きなダイアモンドが紛失し、翌日ジョニーのズボンのポケットから発見されたりもする。
リナの宝石もなくなる。

旧友のピーキー・スゥエイトについては、もう少し詳しく書かれています。
学校の同級生だが、卒業後は二三回しか会っていない。
新居にやって来たピーキーは、ジョニーが女房が近くひと財産もらえると話したなどと言う。

ジョニーは、ピーキーが自分でどうしていいか分からないほどの金を持っていると言う。このひと言は映画にはありませんでしたが、ピーキーのお金を狙うという企みに現実感を与えるのに有効な一言です。

ピーキーは、ジョニーが学生時代‘史上最高のカンニングの名人’だったということも明かす。
ひとのズボンのポケットから金を盗んだため、ジョニーが退学処分になったこともピーキーは事もなげに話す。
ピーキーがブランデーを飲んで、発作を起こす場面、ジョニーが知っていて飲ませた、殺すつもりだったとリナは確信を持つ。

ついつい映画通りに原作を追ってしまいました。これもちょっとしたゲームのような楽しみもあります。
映画【断崖】に対して持っていた遠くの白い雲に包まれていた記憶と呼ぶべきかそのカケラの幻影とも言えるものが一挙に明るみ出された思いです。

映画【断崖】は、原作にかなり忠実だが、同じエピソードや場面が語られていても、観る者、読む者が受ける印象は異なります。
映画の原題が“Suspicion“、あくまで「疑惑」であるのに対して、原作は、“A Murder Story”です。
それぞれのエンディングもタイトルに忠実であると思われます。

実生活で悩まされている、病的な虚言壁を持ちながら、その性癖故に他人には別の顔を演じ分ける人間、その謎?に少しは迫れるかなという思いもちょっと持っていたのですが、映画と小説にながされてしまった観があります。
と言うか何故こんな男とさっさと別れないのだろうと思うのが先でした。

ただ原作をかなり読み進んだところで、ウィル・スミスが映画「断崖」のリメイクを企画しているという情報をnetで発見しました。楽しみです。  《清水町ハナ》



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