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zoom RSS 思い出エッセイ〔491〕映画雑記帳246「【舞妓はレディ】感想」

<<   作成日時 : 2014/09/19 08:59   >>

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 【舞妓はレディ】(上白石萌音、長谷川博己、富司純子、田畑智子、草刈民代、高嶋政宏、小日向文世、岸部一徳、渡辺えり、濱田岳、竹中直人、監督:周防正行)。

久しぶりに、最初から最後まで一度も飽きることなく楽しく映画をみました。
タイトルの通り(とも言えないかも知れませんが)、一人の少女が舞妓になるまでの日々が只管描かれます。

以前から、京都に関心のある女の子に舞妓人気というようなものがあり、テレビなどでも舞妓を取りあげる番組が時折登場しましたが、その集大成と言ったら、この映画の、面白味と言うか、‘はんなり’が絵になったような情緒、京都の花街が細やかに、しかしゆったりと描かれている、それも内側から、と感じさせる巧みなつくりが表せないように思います。    

芯の芯まで京都なのに、冒頭で登場するのが、バリバリの九州弁の女の子であることなど、最初から笑いをとるし、ここは京都、と観客もパシッと見せつけられる、そんな効果を狙っているようにも感じました。


あらすじを書き始める前に、自分のことを書くのもなんですが、私は学生時代数年関西に住んだので、当時も京都は何回か行きましたし、その後も結構行っている方ですが、街で
舞妓に出会ったことは一度もないと思います。
中心部はさほど広い街ではありませんし、祇園などの花街も通ってみたし、後年は車が多かったけど、会ったことがあるという記憶はありません。関心の度合いによるのかも知れませんが。

そう言えば、舞妓姿の女性と写真を撮ると言う催しがあると以前テレビで見たこともありますし、観光客向けに舞妓と会えるような企画があるのかも知れません。

映画は、京都の花街・下八軒にある老舗のお茶屋、「万寿楽」に、舞妓志望の春子(上白石萌音)がやって来る場面から始まります。
今や、「万寿楽」の女将の千春((富司純子)の娘で、十年選手の百春(田畑智子)だけが、下八軒でたった一人の舞妓である。

春子は、紹介者もなく、九州の出身で方言がひどく、一旦は断るが、祖父母(高橋長英・草村礼子)が挨拶に現れ、また方言については、「万寿楽」で京言葉を教えている言語学者、京野(長谷川博己)が指導を請け合い、常連客の北野(岸部一徳)も、千春が一人前の舞妓になったら、面倒をみると約束したので、千春は春子を置くことを決める。

そして歌に踊り、更に京言葉の厳しい修行が始まる。


春子の修行の様子と共に、京都のお茶屋での日々、それぞれの稽古の様子、お茶屋とそこに関係する人々、外との関係など、我々には知り得なかった内情も含めて、全て初めて見る、聞くことが、さり気なく繰りひろげられ、一人前の舞妓になるまでの細々とした過程も分かり、そう言う点でも興味、関心を惹かれる映画です。

歌唱がふんだんに取り入れられ、半ばミュージカル映画であるとも言えます。
ここがどう、とか、細かいことは殆ど気付かなかったのですが、とにかく、歌唱の入れ方が突然のようでそうとは感じず、と言って、映画全体がミュージカル調というわけでもなく、登場人物が、ここは歌で思いを表したいという感じで歌い出す、そんな風に言ったらいいでしょうか。

皆、いい感じで歌っていたと思います。
声量の違いはありますが、主人公の萌音役の西郷春子は、最後の配役紹介でも歌っていましたが(彼女で間違いないと思いますが、もしかしたら違うかも知れません)、素晴らしいと言うかスゴイ声量(耳を聾せんばかりの、と言ったら言い過ぎですが)で印象に残りました。

最後に一人前の舞妓になる、それが当然予想される結末ですが、努力と苦労を重ね、元々備わっている才能をフルに活かし伸ばし、完璧に近づくことを目指す、それを全開する初めての機会が少人数の特別のお客であることに多少の拘りを感じてしまう、更には、殆ど男性客のためであるということも気になることですが、この映画感想で書くべきことではないかも知れません。
(これを書き終わってから、最近は女性客もいる、と言うか、男性、女性を問わない風潮もあると聞きました)

何はともあれ、そういうことには拘らず、無心に見れば、最初に書いたように、見ていてずっと、飽きることなく、楽しい、面白い、活気がある、俳優陣も活き活きと演じていたと思います。

気付かないまま、と言うか、映画は京都で撮ったのだろうと思っていたのですが、こんなことができるだろうかとちょっと思って調べてみたら、全部セットのようです。京都と信じて疑わないような大がかりなセットというわけです(当然「下八軒」と言う地名も存在しないことになります)。
だからこれぞ京都と言う感想を持ったのかとも思いましたが、いずれにしても、京都と信じ込んでいました。

【Shall weダンス?】とは趣が異なる映画で、またそこが面白いのですが、この作品を見たばかりで少々気が引けますが、周防監督に次の作品を期待したいと思います。  《清水町ハナ》

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