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zoom RSS 思い出エッセイ〔490〕映画雑記帳245「【思い出のマーニー】感想」

<<   作成日時 : 2014/08/29 12:49   >>

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 【思い出のマーニー】(声:高月彩良、有村架純、松嶋菜々子、寺島進、根岸李衣、森山良子、吉行和子、黒木瞳、監督:米林宏昌)。

アニメを何本もみていない所為か、みるかどうか迷うと言うか、飛びつくようにみに行くということではなかったように思います。
ジブリ作品だからみてみよう、みた方がいいと言う感じだったかも知れません。

テレビのチャンネルを廻したら、この映画の古い館の映像が出て、その色合いと言うか色彩をこのようにきめていった、と言うような説明があり、番組はもう終わるところだったのですが、印象に残りました。美術監督を紹介する特集だったようですが、この映画をみようと決めた直接のきっかけになったと思います。


映画が始まってすぐ、風景と色彩の美しさに感嘆しました。
アニメを見る機会は非常に少ないので、こういう色彩が出せる、風景でも人物でも何でも創り出せることが、アニメの一番の特徴ではないか、など、超初心者の感想をあらためて持ったわけです。
この場所、この風景と、確認するように見ていたのに、終わると具体的に思い出せない、年の所為なんでしょうね。

主人公の女の子は杏奈(アンナ)、友達はマーニーという名前ですが、日本人、場所は北海道という設定です。
因みに原作は、イギリスの作家、ジョーン・G.ロビンソン、1967年の発刊で、所謂少年少女文学全集には必ず入るようなよく知られた作品だそうです。

杏奈は喘息の治療をしている。
転地療養のため、田舎の海岸に住む親戚の家に預けられることになる。
中年過ぎの夫婦は暖かく迎え入れてくれる。
実は杏奈の両親は養い親で、この親戚も血が繋がっているわけではない。

家の前に入江の海があり、潮が引くと遠浅になる。
向こう側の岸に、大きな、古い洋館があり、木々で囲まれ、別世界のような雰囲気である。
湿っ地屋敷と呼ばれ、誰も住んでいないと言われている。

ある日杏奈は、ボートを漕ぎ出し、洋館の近くまで行ってみる。
中から金髪に白い服の少女が現れ、マーニーと名乗る。

その日から杏奈とマーニーは、密やかに親しくなる。
二人で森へ行ったり、屋敷の近くの、誰も立ち入らないサイロに入り込んだり・・・
いつもは静まり返っている屋敷で、華やかなダンスパーティーが開かれているのを覗き見たりもする。
杏奈は、いつもショートパンツにシンプルなシャツ姿で、髪も短く、ボーイッシュな感じで、きれいな女の子、マーニーと素敵なペアである。

やがてマーニーと別れる日が来る。


一見、お伽話かアンデルセンかグリムの童話のような設定で語られていますが、違和感を持たないのは、実は、懐かしい、誰もが共通して持っている、昔の思い出と友だちのことが語られているからだと思います。

初めて訪れた、入江の浜辺と世話になる夫婦も、潮が引くと裸足で歩ける浜も、ボートを漕ぎ出して行ってみた古い洋館も、そしてそこで出会った金髪の美しい少女マーニーも、誰にも共通の昔の思い出の、少し違うこと、風景、人をあらわしている、と私は感じました。

この映画をみながら、私は頻りに昔の友達、それも杏奈と同じように、毎日遊んだ友ではなく、すぐ別れることになったり、殆ど文通だけの交流だったり(その人と一度だけ逢う機会があった時の喜びは忘れられません)、と言う友人のことを思い浮かべると言うか、自然に頭の中で姿がよぎりました。

共通していることは、今はその友人はいない、会えない、ということです。
“When Marnie Was There.”と、副題がタイトルに添えられています。

ただ、杏奈は、実の両親ではない、親戚のおじさん、おばさんも他人である、深い孤独感を抱いている、マーニーは自身の根源に関わる存在である、ということもあります。みる者が気楽に昔を思い出すということとは異なるということかしらと思ったのですが。

マーニーは、杏奈(の心象)が生み出したものであるというセリフもあったように思います。
まあ、でもそこまで拘ることもないかも知れません。観客は自由に映画をみればいいのだと思いますし。

杏奈の子供の頃のことだけを語っている、そしてアニメ映画なのに、これ程映画に入り込んで、みて、しかも自身も昔のことを鮮やかに思い出した・・・初めての経験でした。  《清水町ハナ》

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