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zoom RSS 思い出エッセイ〔484〕映画雑記帳241「【ノア−約束の舟−】感想」

<<   作成日時 : 2014/06/18 15:34   >>

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 【ノア−約束の舟−】(ラッセル・クロウ、ジェニファー・コネリー、エマ・ワトソン、ダグラス・ブース、ローガン・ラーマン、アンソニー・ホプキンス、レイ・ウィンストン、監督:ダーレン・アロノフスキー)。

折しもサッカー・ワールドカップ真っ最中、観客、少ないのでは、と思ったら、8割強位か、普段と比べてもかなり多いという感じで、ちょっと驚きました。
日本が初戦に負けてガックリ、他の国の試合を見る気がなくなったと言う私のような方もいらっしゃるかも知れませんが、この映画への期待と、素直に考えた方がいいのかも知れません。

原作がなかったとしても、通用すると言うと、あまりいい表現ではありませんが、力作だし、面白かったと思います。


この映画は、旧約聖書『創世記』「ノアの方舟」を土台とする、と言うより、”NOAH”と言うタイトルが示すように、「ノアの方舟」を正面から取り上げた(と言われる、と付けた方がいいかも知れませんが)作品です。

「ノアの方舟」と言うと、子供の頃から、絵本とかちょっとした読み物、他の形で何度も聞かされているお話です。
神様が、ノアに、大洪水が起きるから、舟を作って、動物を一つがいづつ乗せて、逃げるようにと告げる、それがどれを読んでも変わらない筋で、挿絵もあったと思いますが、はっきり覚えていません。
それだけのプロットが、結構印象に残り、魅力もあったと思うのです。

『創世記』の「ノア」には、神が、人間の堕落を怒り、ノアとその家族だけ残し、大洪水を起こして破滅させることにした、方舟の大きさも指定した、ということも書かれていますが、それ以外にはノアが500歳から600歳である、と言う唯一非現実的なことが書かれているものの、言わば、最も短い梗概と言ったらいいか、ごく短いストーリーと言うか、プロットしか書かれていないと言ってよく、しかもそれである種完成している、子供も惹きつけられるお話なのに、言ってしまえば、大洪水を舟で逃れる話、と一括りにしてしまえる、言わば、それだけでは、膨らみがない、膨らませようがないとも言えます。

これまで子供向け以外、ノアの映画化は試みられていないそうですが、確かに色々な種類の動物がいっぱい舟に乗っているシーンを見てみたいと思っても、作る側にしたら、それだけで終わりということになるのではと思えます。
しかし、敬虔なクリスチャンや神話に関心を持つ者などが考えれば、神が大洪水を起こして滅亡させると考えるに至った、人間の堕落と破滅に至る経緯は長い話であり、ノアと家族にも物語があり、と、映像化が考えられる話やシーンはいくらでも考えられる、そうすると、逆に方舟のシーンが難しかったのだろうか、などと、普段映画を見て、感想が浮かぶ、それを書く、それだけなのに、その前に理屈っぽいことを考えてしまいました。

それとノアの方舟のシーンは、結構時間をかけた場面になっていますが、それ全体が見てのお楽しみと言った方がいいように思います。

しかしその見てのお楽しみのシーンの中にも特筆すべきシーンがあります。
例えば、人類の堕落の始まりをつくったカインの末裔である、トバル・カインを方舟に乗せることです。
その理由は勝手に想像するしかありませんが、単純に考えて、ノアとその家族しか乗っていなかったら、人類は今のような姿をとることはなかったと製作者は考えたということでしょうか。

同じく、次第に神がかり度を強めて行くノアに対して、彼の家族は、容貌、容姿も言うこともすることも、ごく普通の感じの存在として描かれていることも、ノアとカインの中間的な存在を意図したのだろうかと私は思ってみたのですが、或はそこまで考えていないかも知れません。
ノアがあまりに突出した存在になってしまっているので、そんな考え方が湧いたとも思えます。

大洪水の場面は凄まじいものですが、日本人はどうしても大震災を思い浮かべてしまいますね。

ラッセル・クロウが、平凡な夫・父親から、神に生き残る者として選ばれ、その後は神の意志に従って、事を運び、次第にノアの方舟の長となるカリスマ性を身につけ始める、姿と経緯を、見事に演じ切っています。

彼を初めて見たのは、【L.A.コンフィデンシャル】の刑事役で、演技にしても、その凄まじい暴力(それも同僚の刑事に対して)がその後も見たことがないと言う種類のものだったことが忘れられず、こういう路線で行くのだろうと思っていたのですが、いつの間にか大スペクタクル映画を仕切る超のつく大物スターになってしまいましたね。

「ノアの方舟」と言う、子供の頃は、誰でも魅力を感じたお話を、大スペクタクル映画に仕立てた、特にあれこれ言うこともない、よく出来たエンターテインメント映画だと思います。
殆ど映画を見ない家族に、次にこれだけの「ノア」が作られることはずっと先になると思うからと勧めましたが、「そうだなあ」と気があるのかないのか分からない返事でしたが。  《清水町ハナ》

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「ノア 約束の舟」壮大さがもうひとつ、心に迫るものナシ
「ノア 約束の舟」★★★ ラッセル・クロウ、ジェニファー・コネリー、 レイ・ウィンストン、エマ・ワトソン、 アンソニー・ホプキンス、ローガン・ラーマン出演 ...続きを見る
soramove
2014/07/07 18:16

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