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zoom RSS 思い出エッセイ〔482〕映画雑記帳239「【プリズナーズ】感想」

<<   作成日時 : 2014/05/27 12:59   >>

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【プリズナーズ】(ヒュー・ジャックマン、ジェイク・ギレンフォール、テレンス・ハワード、監督:ドゥニ・ヴィル・ヌーヴ)。この映画について少々しか情報を持たず、みている最中もこんな映画だったのかと何度も思いました。

要するに、幼い娘が突然失踪した、一線を越えて奮闘する父親、などと言うタイプのキャッチコピーから、よくある警察の捜査の先を行くような父親の頑張り、気楽に見て、元気になるような、と言う程度の予想、感じでみたと言うわけです。
そうではなかった、と言うことですが。
実はヒュー・ジャックマン主演ということも知りませんでした。


ペンシルバニア州の、森の外れにある町。
工務店を営むケラー・ド−ヴァー(ヒュー・ジャックマン)は、息子ラルフに、初めての鹿の狩猟を教える。
ラルフは銃を撃ち、小鹿とも見える若い鹿が倒れ込む。
彼らにとって、初めて銃を使って狩猟をすることが通過儀礼のような捉えられ方をしているということが強く印象に残りました。

感謝祭の日、ケラー一家は、一番親しいフランクリン(テレンス・ハワード)一家と一緒に過ごす。彼らが黒人一家であることも、最近見た映画が黒人に対する白人の激しい差別を描いていたので、ケラーが、そうした差別意識を一切持っていない、と言う伏線の意味も若干あるのかも知れないとも思いました。

ピクニック気分で両家は外に出るが、ちょっとした隙にケラーの6歳の娘アナとフランクリンの7歳の娘ジョイの姿が見えなくなってしまう。

最初はその辺にいるだろうと探すが、どこにもいない。次第に焦燥感が強くなる。
森の近くに見慣れないキャンピング・カーがいたことを思い出す。
警察に届けを出す。

担当となったロキ刑事(ジェイク・ギレンフォール)は、キャンピング・カーを探し出し、運転をしているアレックス・ジョーンズ(ポール・ダノ)を連行して、尋問するが、彼が関わったと言う証拠は一切出ない。その上アレックスは知的障害があり、十歳程度の指数しかなく、誘拐事件そのものを起こすことができないと考えられる。
伯母のホリー(メリッサ・レオ)が引き取り人となって釈放されることになる。
それを聞きつけたケラーは、警察に駆けつけ、アレックスが何も知らないはずはないと暴行を加え、アナ達が、自分と一緒の時は泣かなかった、と言うひと言を聞き出す。彼が犯行に関わっていると確信を持つ。

ケラーは、釈放されたアレックスを、自分が所有する廃屋に閉じ込め、毎日激しい暴行を加え、アナのことを聞き出そうとする。
ケラーの行動を不審に感じた、ジョイの父、フランクリンは、後をつけ、ケラーのやっていることを突きとめ、止めるように言うが、ケラーは、一緒にアレックスを痛めつけることを迫りこそすれ、フランクリンの言うことを全く聞き入れない。
フランクリンは黙認するしかない。

一方ロキ刑事は、地道に捜査を続けている。
教会で、神父が、⒗人殺したと告白した男のミイラ化した死体を放置していた、などと言う事件があったが、アナ達の事件には繋がらない。
アレックスが行方不明になっていることも、ケラーの仕業ではないかと疑っている。

新たな重要参考人を追って、その住居を突き止めると、部屋に十数個のトランク風の箱があり、鍵がかかっている。ロキは急いで箱を開けるが・・・


この場面に来て、ここで終わるのかと思って、その前にあまりに衝撃的と言うより、とにかくヒドイと言う拒否的な反応を起こし、知らなかったとは言え、こんな映画を見に来たのかという思いに浮き足立ちました。現に女性が一人出て、戻って来なかったと思います。

でもちょっと考えたら、2時間半以上の長尺で、時間はまだ結構残っている、先があるのだと気を鎮める、確かにロキの必死の捜査が続き、どんでん返しもある。

最初から最後まで、出演者もテンション上がりっ放し、それも観客が引き込まれる程の熱演と言うか、時として怪演と言うか、付き合わされると言う感じはなくて、特にケラーのヒュー・ジャックマンとロキ刑事のジェイク・ギレンフォールは、役になり切ると言うより超えると言った方がいいかも知れません。

とんでもない映像も見せられるけど、頭では納得と言う感じです。私の場合ですが。
失踪した娘を無事なまま取り戻さなければと言う親の思いを、見るに堪えないというだけでなく、明らかに犯罪行為である、弱者への凄まじい暴力と言う形で象徴化しているとでも言いたいのか、アレックスを知的障碍者と設定したところに、もし彼が障碍者でなかったら、ケラーの行為は成立しない、その辺が銃社会で暴力の意味や定義が異なるという感じもするアメリカ社会では通用するのだろうかと考えてしまいました。

こんな比較、する意味がないかと思いますけど、少し前にテレビで見た【ミシシッピー・バーニング】で、副保安官が妻に振るう暴力、ほんとにひどいと思ったけど、ある意味夫を決定的に裏切ったのだから、仕返しは考えられる、それに対して、問題のひと言では、犯人である証拠とは言えないのに、まさか、という程に暴力をエスカレートさせて行く、その一部始終を見せる、寧ろ観客の心からシンパシーを削ぐことにも繋がりかねない、監督の、或は作品の、意図はどこにあったのでしょうか。
もう一つ、ごく単純なことですが、彼が犯人、犯行に関わっているのだったら、拘束している間アナ達はどうなるのか。泳がせるとか、他の基本的なやり方もありそうなのに。

それに比べれば、冷静のようで、時として感情を行動で爆発させるロキ刑事、どれ程車を暴走させようと、何としても子供達を生きて取り返したいと言う刑事の執念の表れと、理解できるわけです。

ああ思ったり、こう思ったり、或はそんな風に本気で迷うだけで、製作者側は成功したと言えるのかも知れません、中途半端な感想ですが、この映画については、時間が経てば、違う考え方が生まれるかも知れないので、この辺で区切りといたします。  《清水町ハナ》

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2014/11/08 18:32

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