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help RSS 映画雑記帳111「【借りぐらしのアリエッティ】感想」思い出エッセイ〔291〕

<<   作成日時 : 2010/08/30 18:57   >>

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 【借りぐらしのアリエッティ】(声の出演:志田未来、神木隆之介、大竹しのぶ、竹下景子、藤原竜也、三浦友和、樹木希林、企画・脚本:宮崎駿、監督:米林宏昌)。夏休みも終わりなので、空いているかと思って出かけました。

初回が繰り上がって11時となり、さすがに今日、明日残すのみの夏休み、お客も少なくなって来たのかしらと思いました。予想は外れました。九割以上の入り。上映中も子供の話し声が聞こえる、走ってトイレに行く子あり、赤ちゃんが泣く・・・全く久しぶりの体験でした。
(赤ちゃんが、高い声で泣き、映画の中のことだと思い、あれ、そんなシーンじゃないなど、呆けたことを思い、結局最後まで思い出したように赤ちゃん泣き、何か具合が悪そうな泣き声だし、と言って、お母さん連れ出す様子なく、周囲も黙っていて、これが普通の光景なのかなと思いましたが)

この映画は子供向けとは言えないでしょうけど、最近トミに童心が遠ざかって行く感じで、あのアリスでもちょっと退屈して、眠くなる場面が何回かありました。
このアリエッティは、その意味で最初から最後まで画面に引きこまれ、退屈することなどありませんでした。ストーリーの運びも、アリエッティ達の動きもある種のスピードがあるように思いました。

小人のアリエッティが高い所に上るにはどうするか、トッサの危機をどう避けるか、アクションがキビキビしているのです。
そうそう、最初に書いて置きたいことは、セリフが非常に明快で聞きとりやすいこと。
昔に比べると、ずっとよくなっていますが、日本映画のセリフと言うのは、時として聞きとりにくい、俳優の声の質や場面にも拠ると思いますが。
それがこのアニメでは、俳優が声優として徹しているためだけではないと思える、聞きとりやすさ、クリアで、気分のいい音声でした。


ごく簡単にお話も書いておきます。
心臓の手術を控えた少年、翔(声:神木隆之介)は大叔母貞子(声:竹下景子)の家に滞在することになる。
母もそこで育った、蔦の絡む旧い洋館は、豊かな自然に恵まれている。

床下には小人の家族が住むと言い伝えられ、その小人達のために貞子の父は台所用品など一式を揃えたドールハウスを用意して、プレゼントするつもりでいたが、まだ現れないままだと言う。

しかし、翔は一瞬だが、庭で小人の少女、アリエッティ(声:志田未来)を見かける。
アリエッティは、父(声:三浦友和)と母(声:大竹しのぶ)と三人で台所の下で、人間のものを少しずつもらって暮らしている。
父と初めての冒険、つまりこっそり人間のものを調達しに出かける。
移動一つも危険を伴うが、アリエッティは見事にこなす。しかし、一つ、折角ゲットした角砂糖を忘れて来てしまう。

翔がそれに気づいて、「忘れ物」と書いたメモと一緒に、通風孔に置く。
それは自分達の存在を人間に気づかれているということだ。

翔がアリエッティに、ドールハウスをプレゼントしようとしたことが、却って大変な騒ぎになり、小人駆除を目論んでいる古株の婆や(声:樹木希林)に知られ、危うく害虫駆除の業者の手にかかりそうになる。

翔は、アリエッティ達を助け、二人は心を通わせるが、小人には小人の生きる道がある。
野生児の少年、スピラー(声:藤原竜也)の手を借り、新しい地へとアリエッティ達は去って行く。


簡単でも、結末も書いてしまいましたが、プロットはこの作品にはそれほど重要ではなく、アリエッティの存在と細部まで語られるその生活、翔と心を通わせた事実、そうしたことを語る舞台、つまり周囲、自然の姿そのもの、最初にも書いた、素敵なアクション、そうしたものが一体となって、この美しい作品を作り上げています。

色の美しさも素晴らしいと思いました。
子供時代、こんな所に住んだことはありませんが、あの頃、こういう雰囲気はあったと感じさせる、何とも言えない旧い、昔の懐かしさがあります。
その懐かしさを形に表すと、緑と花が溢れる、しかし地下に如何にも小人が住んでいそうな、旧い洋館、実在する川ではないのに、画面が出た瞬間、あ、玉川上水と思ってしまう、何と言うか、現実離れした美しさでありながら実在感がある、そんな風に感じました。

実は私はあまり宮崎作品を見ていません。従って、スタジオジブリの若い監督のこの作品が、宮崎作品とどこが異なっているのか、はっきり分かりません。
時々はアニメも見て来ましたが、このアリエッティが一番好きです。

と言って、今日、急に見ることを決めたのは、TVで、宮崎駿氏のロング・インタビューを聞いて、(一時的かも知れませんが)童心を取り戻し、アリエッティの原作を読んでみたい、その前に映画をと思ったからです。それについては、また次の機会に。  《清水町ハナ》

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